『新参』の『新三』区長の日々の学びのすべてを 新三区ホームページ shin3.jimdo.com/ に全文を掲載しています。以下はその抜粋です。

組のお付き合いは江戸時代の『10項目』が平成の時代に『3項目』へ減少

〔平成23年度区長備忘録 14号より〕

 

私が属している新三3組には江戸の昔の小さな墓石とともに組の組織が平成の時代にまで引き継がれています。

 

江戸の昔の組のお付き合いはどのようなものであったのか、ネットで検索すると『江戸の昔のお付き合いは ①冠(成人式)、②婚、③葬、④祭(法要)、⑤旅(参詣)、⑥出産、⑦新築(手伝)、⑧病気(世話)、⑨水害、⑩火事(火消)の10項目と記されています(入学・進学はありません)。

 

平成の今の時代でも私の組でお葬式が起こると組長さんからお手伝いの要請が来ます。万が一にも水害と火事が起こった時は組長さんからお手伝いの要請が来なくても応援に駆けつけますから、平成の今の時代の組のお付き合いは『10項目から、お葬式と火事と自然災害の3項目に減少』しています。江戸の時代には『10項目のうち火事とお葬式の2項目だけ付き合って残り8項目には付き合わない状態を村八分』と言いましたから、『平成の今の時代は 村七分 が標準的なお付き合いとなっている』と言えるでしょう。

 

お付き合いの項目が減ったのは『時代の変化の中で行われてきた合理化の結果で、合理化の流れは今後も続く』と私の目には映っています。現に、私の組でお香典の慣行が数年前から合理化されています。私が組に入れて頂いた12年前には一定額のお香典を用意するのが慣行でしたが、数年前から『同じ組という理由でお香典を用意するのは止める。親戚か親しくお付き合いをされている場合はこの限りではない』と変更されました。

 

首都圏のアスファルトジャングルの中では隣近所とのお付き合いが『限りなくゼロに近い村十分』に近いところまで行ってしまって、孤独死という不幸が頻発しています。

 

河岸段丘の街ウエノハラでは、平成の3項目に出産と病気の2項目を加えて『平成の村五分』=『江戸の村五分』をお付き合いの目安とし、これを少子化高齢化時代の安心安全な生活の基本条件と考えて、新三区の舵取りに当たろうと考えています。 2012-7-7 記

上野原市 新町三丁目 区長 の区長備忘録 抜粋